On Hiroshima Day

1945年8月6日、広島市に原子爆弾が落とされました。第1級河川の悠々たる太田川、8本の支流に分かれて肥沃なデルタを作るあの太田川が、一瞬にして沸騰したそうな。

去年、フランスの現代劇『私は太田、広島の川』の太田川の精霊を演じる役をおおせつかい、それなら8月6日の太田川を見てこなくては、と初めて広島市を訪問しました。

安芸の宮島やその他のエリアは、演劇のワークショップ等で訪れていたにも関わらず、平和祈念公園やいわゆる原爆関係の場所は、わざわざ見に行くのも物見遊山のようで気が引けて、それで今まで避けていたのです。

太田川を源流から河口まで旅をするのに、わたしの英語関係の友人知人たちのお世話になりながら、素晴らしく美しい日本の自然を堪能し、これが一瞬にして破壊され尽くされたこと、人までも沸騰して蒸発してしまったこと、上空に吸い上げられた炭素(つまり・・・人です)が雨になって落ちてきたことなどに思いを馳せ、かつ、それをここまで強く前向きに立て直そうとしてきた人々の強い強い思いに言葉もありません。

今日は、去年の広島の三日間(昨日の太田川、今日の平和祈念公演と関連行事・展示と、明日の帰京と)を鮮明に思い出しました。

岡田正子先生、私にこの役をくださり、ありがとうございます。アレーグルさん、この役を書いてくださり、ありがとうございます。広島で私と直接会ったみなさん、ありがとうございます。広島を立て直してきた、ひとりひとりのみなさん、心から敬意を表します。

戦争は、いけない。

いい加減、相手を叩くことで優越感を得るしかないような、4歳児の心理を世界の国は捨てるべきだ。


Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA