Enjoy は「楽しむ」だろうか?

楽しんでいますか?

「楽しんでますか?」と聞かれて、なんと答えますか?

「うーむ・・・好きな道を選んでますが辛いです」

その通りです!!
私も好きな道を歩んでいますが、辛いことばかりです。

楽しむですって?
休みもないのに?

世間で言う休日は、会社へ出かけなくて良い日のことのようですが、我々演劇人にとっては、家にいても、台本のリサーチをしたり、翻訳をしたり、セリフを憶えたり、演出プランを練ったり、1ヶ月先の作品の制作にあくせくし、6ヶ月先の作品の広告の準備にかかり、9ヶ月先の作品の稽古準備に入り・・・

3年先まで予定は、自分で作るもの。

よって、休みはありません。

映画を見るのも演劇を見るのもテーマパークへ出かけるのも全部、リサーチのため・・・

だから、ただ楽しんでいるだけの時間は滅多にない。

でも、enjoy してる。それは確か。
そして、content (満足してる)でもある。

Enjoy は「楽しむ」だろうか?

オリンピックでも、選手たちは昔、
「必死で頑張ります」と言っていた。

それがいつの頃からか、
「楽しんできます」
「楽しかったです」
と言うようになってきた。

これは英語圏のコーチングで、がむしゃらに頑張るよりも enjoy が大事、とする風潮になってからのことと思う。

スポーツでも勉強でも、「楽しむ」は悪いことではないが、私にはその言葉を使うことに違和感がある。

「楽しむ」で使う漢字の「楽」が、「らくらく」「怠け」「ただの遊び」「真剣じゃない」をどうしても私に連想させてしまうから。

英語の enjoy を辞書で引くと、たしかに日本語訳は「楽しむ」だが、でも、ちょっと待って、

Enjoy = en + joy

en とは、何かに従事する、あるいは、そうする、そのような状態にする、という意味(ケンブリッジディクショナリー)。

Joy は、「喜び」です。

つまり、苦しい中にも、辛い中にも、頑張りの中にも、「喜びをもって」そこに従事するという意味なのです。

選手たちは必死でがんばりつつ、そこに「喜びを見出す」「喜びをもってことに当たる」。

それが、enjoy なんですね。

「楽しんで」よりも
「喜びをもって」
「喜ばしくね」と使うとしっくりする。

あるいは、正しい日本語の使い方とは少し異なるかもしれませんが
「喜んできて!」
「喜んでらっしゃい」
などを使いたい。

「喜んでやってきます」
「喜びをもって、遂行することができました」
とかね。

〜今日のライブインタラクション〜

喜びをもって動いていますか?
#プレゼンス
#ヒューマンネイチャー
#ライフスタイル


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