法と情の板挟み

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『ヴェニスの商人』もいよいよクライマックス。どうしてもアントニオの肉を切ることを譲らないシャイロックに、法学博士に化けたポーシャはそれを許す宣言を出さなくてはなりません。
命を救うつもりで、そして当然救えると思って乗り込んだのに、法律にはネズミ一匹逃げ出す隙間もなくて(別の言い方では、針の穴ほどの隙もなく、もありますね)、目の前で同胞を殺して良いと宣言しなくてはならない気持ちは、どのようなものでしょう?

その辛さが、シェイクスピアのせりふに出ている

そう思えるのは、ポーシャが「殺して良い」宣言を二度行うところです。
シャイロックに「お裁きを」と促されて、

The court awards it, & the law doth give it.
「当法廷はそれを認め、法がそれを与える」

それを受けてシャイロックが「素晴らしい!」と叫んだ直後、再び、

The law allows it, & the court awards it.
「法がそれを認め、当法廷はそれを与える」

と、順番を変えて言うのです。
言葉をひっくり返してみたり、言う順番を変えてみたり、わずかな単語の違いがあったりと、ポーシャが、なんとかしてシャイロックに判決を下すのを引き止められないかと苦心しているように思われます。

これを演じる時には、ですから、すいすいと何事もないかのようなスピードで言うのではなく、一単語ずつ、どう言えば、判決を下さずに済むか、困りながら言葉を選び、自ら選んだ言葉に自ら失望するつもりでやってみましょう。

・・・

もちろん、別の演出として…

どちらもシャイロックを十分に喜ばせてから、あとでひっくり返すためのゲームの一環として演じることもできますけどね。

【今日のライブインタラクション】

どうしてもそうしたくない時、あなたの意識はどれくらいパニックに陥ると思いますか?

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