I pray thee hear me speak. 頼む、俺の話を聞いてくれ

『ヴェニスの商人』でシャイロックが、ヴェニスの商人アントニオの身体の肉1ポンド(約500グラム)を切り取るという契約は、契約書に不備が見つからないため、どうしても法律上回避することができません。もしもアントニオが助かる可能性があるのなら、それはシャイロックが意志を撤回することだけです。

I pray thee hear me speak.

頼む、俺の話を聞いてくれ。

アントニオは繰り返し頼みます。が、シャイロックは聞く耳を持ちません。

Tell not me of mercy.

情けの話はやめろ。

と、鮸膠も無い(にべもない)。

両方の言い回しとも現代の英語口語と少し異なります。
「お頼み申す、聞いてたも」
「情けの話は聞く耳持たねえ」
(笑)のような江戸時代以前の言葉遣いですね。

現代語なら
Please listen to me.
Don’t talk to me of mercy.
となります。
 
古い言い回しは、外国人が古文の言い回しを使うようなもので、けっこう愛らしい。簡単ですので、ぜひ使ってみてください。
 
【今日のライブインタラクション】
古風だけど簡単な言い回しは案外コミュニケーションを柔らかくする

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