太田川の源流はこんなところに!

太田川の精霊。

演者は自分以外のものを演じるのが
仕事とはいえ、人間以外のものを
演じるのは、それなりに大変です。

バレエなら、ラ・シルフィードとか、
白鳥とか。

11月1日から4日、
池袋のシアターグリーンで上演する

『私は太田、広島の川』

太田川の精霊が、
源流から河口へ向かい、
最後には瀬戸内海との結婚を夢見て
進む旅路、

それが8月6日に、
ちょうど海に入る直前の

相生橋(あいおいばし)をくぐったときに、
原子爆弾に直撃されるまでを描いた作品。

とにもかくにも

太田川を、源流から河口まで、

川に沿ってルートを辿ろう。

そして、8月6日の朝8時15分には
相生橋にいよう。

そうすれば、少しは太田川の語ることが
わかるかもしれない。

そんな思いで、

去る8月、私は広島の太田川を

めぐる旅に出かけました。

お付き合いしてくださったのは、
私が英語とお芝居を学んだ
ラボ教育センターのテューターお二人。

かっこいい後藤純子テューターとかわいい山口純子テューター。

お忙しい中、丸二日お付き合いください、
本当にありがとうございました。

私が訪れたのは、この夏、広島県が
大災害になった大雨の直後。

空港から市内への道路が
やっと開通した時でした。

まず、源流はここのはずよ、と
連れて行ってくださったのが、

なんともう山口県の県境。

私、山口県は生まれて初めてです。

このお写真の手前には
なだらかなスキー場があります。

スキー場に沿って、この道を右に入ると、
もう鬱蒼とした原生林が広がります。

ここから
登山靴で徒歩3時間のところに
源流となる湧き水があるそうです。

「私の流れの始まりは
冠山の高いところ・・・」

しかし
例の大雨の後です。
普通の道路でさえ、
大木が倒れていて通行不可が
続出している状態。

今回は、源流自体は諦めました。

しかし、麓の土木屋さんが、

湧き水が出て太田川を作り出す
ポイントが
すぐそこにあることを

教えてくれて、それを
覗き込むことができました!

「標高1300メートルで
岩から岩を駆け抜けてきた・・・」

川になる前の、まだ土の中を、
コロコロと水滴として染み出し、
ポタポタと落ちながら
緑の苔を清らかにし・・・

さて、このお写真は、
冠山の源流から少し
山口県側に下った方になり、
名前も錦川と言います。

源は同じ。
西へ下ると錦川。
東へ下ると太田川です。

つづく。
第2話はこちら→  http://elicamiwa.com/blog/2018/10/28/moi-ota-4/

 


Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA