上智大学の日本語教育法の大学院クラスで、ロールプレイのテキストを授業で効果的に使うためのノウハウをひとつ教えてきました。
書かれている文字を読むには三段階あります。
1 文字を発音するだけ。
これを棒読みと言います。
2 それらしく言おうとがんばる。
これを芝居がかっている、嘘くさい、と言います。
3 その言葉や文の内容を心から自分のものと信じて、驚きと新鮮さを持って言える。
これをインタラクションする言い方、と言います。
相手が納得する言い方、ですね。
単に伝わる、伝える、じゃないんだ。
で、今日のワークは、本当に真に基本となる、ある俳優訓練法を、キース・ジョンストンの『インプロ』から取り出して、行いました。
学生たちは色々発見もあったようで、良い日本語教師が生まれそうです。
上智の日本語教育科で学ぶ人たちは、『ヴェニスの商人』のグラシアーノが言うような
“We have not made good preparation.”
「まだ全然準備できてないじゃんか、俺たち」
は心配しなくよさそうですね。
【今日のライブインタラクション】
外国語の言い回しをひとつ、心から信じて言ってみよう。例えば“Good”だけでもいいですよ。
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