10月21日に山梨で上演する音楽劇『ヴェニスの商人』のプレ稽古をしています。
誰かのことがとても好きになって、誰かにその人の良さを伝える時、どこを褒めますか?
顔?
髪の毛?
性格?
肌?
喋り方?
うなづき方?
歩き方?
ヴェニスの商人アントニオに借金を背負わせる元となった、親友のバッサニオは、恋に落ちたとき、その女性の、次の三点に惚れたようです。
「ベルモントに莫大な遺産を相続したお嬢様がいらして、
そのかたときたら、もうて素晴らしく、素晴らしくて、言葉に尽くせぬくらいなんだ、性格も何も。」
In Belmont is a lady richly left,
And she is fair and fairer than that word
Of wondrous virtues.
一に財産、二に外見、と思ったら、性格が素晴らしいというわけです。
日本では、財産を気にするのははしたないようですが、バッサニオにとっては、親友にその人の素晴らしさをわかってもらうために、お金も貴重な価値だったのですね。
演じるとき、バッサニオが金の亡者にならないように注意しましょう。
【今日のライブインタラクション】
恋に落ちるとしたら、相手に備えていてほしい価値をリストアップしてみよう
コメントを残す