これをお読みの皆さんには関係のないことと願いますが、『ヴェニスの商人』は莫大な量の借金が絡む話です。
ヴェニスの商人アントニオが、親友のバッサニオに、今日はなんの話?と尋ねると、バッサニオは
’Tis not unknown to you, Antonio,
How much I have disabled mine estate,
「君も知らぬ話じゃないが、アントニオ、
俺は財産をすっかり食いつぶしてしまった」
と話し始めます。
’Tis は It is のこと。
Not unknown は二重否定で、「知らないことではない」=「よく知っていること」
Estate は、貴族にとっての収入源となる領地で、それをdisabled 使えないものにしてしまった、という意味。
バッサニオはこれから借金を申し込むのですが、まずは現状説明から始めています。
これは借金に限らず、相手に何かお願い事があるとき、必要なこと。
【今日のライブインタラクション】
お願い事があるときは、まず現状をわかってもらおう。
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