世の中をありのままに眺める

I hold the world but as the world.

(Antonio, Merchant of Venice, 1.1.82)

「俺は世の中を世の中として見ている」

ヴェニスの商人アントニオのせりふです。

世の中をありのままに眺める、という意味です。

当たり前のように聞こえますが、眺め方の気分というものがあります。

アントニオは世の中を暗い目で眺め、落ち込んでいますが、別の人は、世の中を明るい目で眺め、人生は悪くない、と言います。

コップに水が半分入っているのが、ありのままの状態。

けれどそれを、コップに水が半分「しか」入っていない、と思うアントニオと、コップに水が半分「も」入っている、と思うのが他の人物の眺め方です。

ありのままに眺める、というのは一見正論ですが、それはそれを眺める人の気分(ムード)に大きく左右される。

当事者のムードが重要な役割を担っているのです。

【今日のライブインタラクション】

ありのままの世界を、どんなムードで眺めているか、意識してみよう


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