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表現力

舞台での演技 独白のエネルギーの方向

オペラやミュージカルのアリア(独唱)にも使えるテクニックを紹介します。
独白(以下、アリア含む)は、観客への告白です。
必ず、視線を客席に向けましょう。
観客に対して話しかけているという気持ちです。
とはいえ、前を向いているだけで、視線が死んでしまっていたり、自分が喋っているところをみせているだけになってしまうときがあります。
グループで練習する機会があれば、観客席で見てくれる人に、登場人物として舞台から話しかけるようにせりふを言いましょう。
そのうちに、大勢の観客ひとりひとりの顔を見なくても、観客に話しかけている、という感じをつかむことができるようになります。
補足:
18世紀〜19世紀に形作られたオペラの場合は、まだナチュラルな演技という概念がなかったので、「悲しそうにしているところを見せる」演技が中心でした。写真に撮ったら美しかろう、というすがたかたちを、それらしく見せる、という演技スタイルだったのです。
しかも、その演技スタイルは、「それらしくするだけ」で良かったので、とても簡単。演技に関してズブの素人でもできます。
現代の観客に対して上演するオペラでは、ナチュラルな演技を求めるプロダクションなのか、心理描写はどうでもいい表面的な登場人物を美しく見せるだけで良いプロダクションなのか、プロデューサーと演出家の意向を聞いて、対処しましょう。
世界のスタンダードは、かなり実験的なオペラでも、心理描写を深めるリアルな登場人物像で勝負するのが基本となっています。
次回は、アドリブについて。こちらから。
【今日のライブインタラクション】
相手の目を見て話しかけてみよう
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生き方と愛と心

今年も桜にありがとう🌸

2月、3月と年明けから怒涛の舞台が続き、その合間に執筆、書道、歌、そして春からの舞台の準備と充実して過ごしています。

忙しくしてるだけじゃ、なんのために生きているのかわかりません。旧約聖書でさえ休むことを推奨しています。

私は先週は梅見。

昨日は浜離宮庭園へ桜を見に行きました。

青空に満開の桜。

花のひとつひとつに命があります。

この蜜蜂は🐝大量の花粉を太腿に溜め込んで、重くて動きがノロノロでした。

【今日のライブインタラクション】

さわやかな自然に触れて、それを言葉にしてみましょう

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表現力

舞台での演技 足の置き方

 舞台の上での足の使い方を連続してお届けしています。
立っている時の足の置き方を工夫して、そこで体重移動を使うと、足音の邪魔なく、沢山の表現が可能だと、前回、お伝えしました。
今日は、脚の形について、です。
まず女性!
ロングスカートで見えないからといって気を抜いて欲しくないのが、つま先の置き方です。
日本の女子学生は、バレエを習っている人以外はほぼ全員つま先を内側に向けてしまっています。
つま先が内向きだと
非常に子供っぽく見えます。
体重が安定しませんので、何かあるとコケます。
背中を安定させることができないので、歌にも声にもストレスがかかります。
膝を硬直させないとしっかり立てないので、歌や声に必要な安定したリラクゼーションができません。
膝が硬直するので、動きが硬くなり、自然な反応も抑えられてしまい、演技が下手に見えます。
良いことがひとつもありませんね。
つま先の内向きは絶対にやめてください。
続いて、男性です。
男性はズボンなので脚の形が見えます。
でも、日本人の多くはO脚。。。
まだ若い人は、バレエダンサーの立ち方を勉強してください。
ゆっくりですが膝がスッと伸びていき、背も高く見えるようになるでしょう。
もう無理、と思う人は、脚を前後にクロスさせ、膝と膝の隙間が見えない立ち方を工夫してみましょう。
もちろん、常にその立ち方では幅広い演技や、堂々たる動きは制限されてしまうので、常に、というわけではないのですが、上品な上流階級の役の時は気をつけるとずいぶん違います。
そうね、やはりバレエの立ち方は男女ともに、年齢を問わずにやった方が良いです。
立ち方、歩き方、歩数など、舞台に生きる脚関連の表現を伝えてきました。
質問があればお気軽にこのメールに返信してきださいな。
次回は、独白やアリアについてお話しします。
【今日のライブインタラクション】
バレエの基礎訓練に行ってみよう!
あ、バレエの先生には、舞台での足の形を綺麗にしたいんです、と目的をお伝えすると良いと思います。
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表現力

舞台での演技 ステップの数(続編)

舞台上で足音をさせない。
オペラやミュージカルでは音楽の邪魔になるから。
台詞劇では場面に集中できなくなるから。
ではいったいどうやって?
靴の裏に吸音材を貼るのも良いでしょう。
でも、演者が踵からカツカツ着地する歩き方しかできないと、ハイヒールや硬い革靴は本当にお手上げです。
足音を立てない歩き方はぜひマスターしてください。
とはいえ、私がここで言いたいのは、歩く足音以上に、演技をしている最中の足音です。
先日の東京芸大での演技発表会は、コメディの場面が題材でした。
登場人物は、慌てふためいていたり、早く部屋から出て行こうとしたり、それを止める人がいたり、引っ張って行こうとする人がいたり。
さあ、こんな場面で足音はどうすりゃいいの?
舞台上で踏む歩数を調整すること。
歩数が少なくても舞台を広く使ったり、登場人物を大きく見せたり、様々な表現ができるのです。
相手と喋るとき、足を前後に開いて立っておけば、足を踏み変えなくても、体重移動だけで、かなりたくさんのことが表現できます。
ぜひお試しあれ。
次回は、足の置き方。こちらから。
【今日のライブインタラクション】
前重心と後ろ重心とで、気分はどう違いますか?
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表現力

舞台の演技 ステップの数

前回、足をドタバタさせるな、という話をしましたね。
舞台では全身が見えてしまうのに、胸から上だけで演じたつもりになってしまう人が多いのです。
どんな風に足を使うのか、いつも考えておきましょう。
さて、オペラやミュージカルなど音楽が背景に流れている作品で、足音が音楽の邪魔をしたら大変です!
もちろん、台詞劇でも。
舞台では、足音がしないほうが良い。
そのため、私は靴底にもめちゃくちゃ気を遣います。
床の素材に合わせて靴の裏にフェルトを貼ったり、ゴムを貼ったり。
余談ですが、床に足を投げ出して座る場面や、喧嘩で倒れる場面、なにかを拾うのに跪くことも考え、靴の裏にも登場人物の歴史を刻みます。
日本のサイズ表示やブランド名は消し、すり減らしたり、泥に見えるよう塗ったり。
足音はさせない、というのはリアルではありません。
でも、靴の裏にまで気を使うのはリアルです。
つまり、舞台上で必要なのは、リアルさというわけではなく、お客様に、その場面で余計なことを考えさせない「見せ方」なのです。
余計なこととは
「下手だなぁ」
「靴底に日本のサイズ書いてある、ワロタ」
「あのピストルは時代が違う」
「なんか一本調子だなあ」
「足音うるさっ」
というようなことです。
そんなことを考えさせずにドラマに引き込むこと。
これが私たち舞台人の大命題!
さて、話がだいぶ逸れたので、足音をさせない方法については、また次回。
【今日のライブインタラクション】
引き込まれるドラマの要素を考えてみましょう