娘とダイヤモンド

昨日のメールに、文言の誤りがありました。

送信した途端に気づきましたヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

❌上へ下への

⭕️上を下への

さて『ヴェニスの商人』シャイロックは、娘が財産を持ち逃げしたと知り、激怒します。

「娘なんぞくたばれ、フランクフルトのダイヤモンドを持って逃げやがった」

とすごい剣幕。

娘を罵る一連の台詞を見ると、シャイロックは娘よりも財産だけが大事に思えます。

本当にそうでしょうか?

【今日のライブインタラクション】

とても大事にしている人に裏切られた時、どうなってしまいますか?

新しい翻訳者の誕生!

戯曲の翻訳の専門家がまた一人、誕生しましたので、みなさんにお知らせします。

国際演劇協会の英連邦部会で、三輪えり花は戯曲翻訳通訳者養成講座を開いています。

その第1期生から、また、新しく修了生が誕生しました!
嬉しいことです。
ご本人には謹んでお祝い申し上げます。

彼女は(いずれ活動用のお名前を決められるでしょうから、それまで匿名で)演劇教育の専門家でもあり、これからがとても楽しみです。

翻訳者通訳者に困ったら、ぜひ三輪えり花にご相談ください。
英連邦部会には優秀な英語能力者が揃っております。

この戯曲翻訳通訳者養成講座は、この冬ごろに2期生をスタートさせる予定です。

【今日のライブインタラクション】
あなたが取得してみたい資格はなんですか?
ぜひ三輪えり花に夢を聞かせてください。
presence@elicamiwa.com

災難続きのシャイロック

『ヴェニスの商人』の悪役シャイロックには、突然の災難が続きます。

まず、アントニオが破産。

シャイロックが貸した莫大な量のお金が返ってこない

次に、娘ジェシカが家から逃亡。

実の娘に嫌われ、嘘を疲れ、裏切られた。

なんと、娘はキリスト教徒とかけおち!

しかも、シャイロックが溜め込んだ金銀財宝を持ち逃げ。

シャイロックの立場になってみてくださいな。

【今日のライブインタラクション】
嫌いな相手でも、自分がその立場になってみたら、と考えてみよう

Troubled Shylock

Troubles fell to Shylock all of a sudden.

First, Antonio is bankrupt.

Shylock has lost vast amount of money as well.

Next, his daughter Jessica has stolen away from the house.

Shylock has been hated, lied, and deceived by his own daughter.

Besides, she has run away with a Christian man!

On top of that she has taken Shylock’s gold and jewelry.

Just to think to be in the same shoes of Shylock.

++ Live Interaction of the Day ++
Take a moment to think of what to feel if you are in troubles like Shylock.

目には目を(シェイクスピア風に言うと)

『ヴェニスの商人』悪役シャイロックは、自分がユダヤ人であるというそれだけの理由でキリスト教徒のアントニオに蔑まれ足蹴にされてきたと訴えます。

「ユダヤ人には目が無いか? ユダヤ人には手が無いか?」と問いかけ、キリスト教徒と同じように痛がり、寒がり、血を流す、と続けます。

同じ人間として平等なのだと、彼なりに訴えるわけです。

これをシェイクスピアは、まだ「人間平等」という概念が生まれる200年も前に書いたのです!

(人間平等の概念はフランス革命の頃に広まりました)

人間平等とは、相手も自分と同じように痛みと喜びを感じると認めることだと私は思います。
よって、相手の嫌がることはしない。
そして、互いに喜び合えることを求める。

その点では、大人と子供の関係にもあてはまります。
人種差別という地球規模の問題も大事ですが、身の回りで、上司・部下・配偶者・子供・親に対して、人間平等の概念を持って接していますか?

【今日のライブインタラクション】
相手も自分と同じように痛みと喜びを感じるという視点で、身の回りの人に接してみよう。

Hath Not a Jew Eyes? (Shylock)

Shylock continues to say,

“Hath not a Jew eyes? Hath not a Jew hands, organs, dimensions, senses, affections, passions, ged with the same food, hurt with the same weapons, subject to the same diseases, heal’d by the same means, warm’d and cool’d by the same winter and summer, as a Christian is? If you prick us, do we not bleed? If you tickle us, do we not laugh? If you poison us, do we not die?”

Shylock is saying all human beings are the same, the equal.

Shakespeare wrote this two hundred years before French Revolution when the idea of human equal rights emerged.

I think all human being is equal for everybody feels pain and joy.
That is why we must sympathize each other.

++ Live Interaction of the Day ++
Sympathize your kids, parents, bosses, and other ones you really don’t care for, too.

俺がユダヤ人だからだ(シャイロック)

『ヴェニスの商人』の悪役、ユダヤ人高利貸しのシャイロックは、借金を返せなくなったアントニオの身体の肉を切り取る理由として、アントニオにされた様々な嫌がらせをつぎつぎにあげつらい、そしてこう言います。

“And what’s his reason? I am a Jew.”

「だが一体何のために? 俺がユダヤ人だからだ」

私はこのせりふを聞くと、シェイクスピアが人種差別をしたのではなく、シェイクスピアは人種差別する人を告発しているのだ、と感じます。

前回までのレッスンでは、シャイロックはたしかにアントニオの体の肉を「釣りの餌にはなる、復讐の役に立つ」と、人非人ぶりを発揮していることをお伝えしました。

けれど、シャイロックをここまで怒らせたのは、アントニオ自身。

私たちがゴキブリに対するように、アントニオはシャイロックに接したのだろう、と思わずにはいられません。

ゴキブリは何の悪いこともしていないのに、姿を見せるだけで毛嫌いされ、無慈悲にも叩き潰されてしまいます。

シャイロックはどんなに辛かったことでしょう。

ちなみに、上記のセリフ

“And what’s his reason? I am a Jew.”

綺麗な弱強五歩格になってます。
下線部、音を高めに持ち上げるように発音してみましょう。

“And what’s his reason? I am a Jew.”

I と am を続けて強く発音するといいですね。
最初の文で音を持ち上げて、最後に、Jew で降ろしてくるとかっこいいです。

【今日のライブインタラクション】
アントニオの気持ち、シャイロックの気持ちの両方を納得できますか?

釣りの餌にはなる

「釣りの餌にはなる」

シャイロックは、切り取ったあとのアントニオの身体の肉の使い道を聞かれてこう答えます。

まさに人非人。

続けて彼はこう言います。

「なんの役にも立たなくても、俺の復讐の役には立つ」

“If it will feed nothing, it will feed may revenge.”

Feed は餌を播くという意味ですから、その直前の、釣りの餌にはなる、とかけているわけです。

シェイクスピアのせりふは、このように一つのイメージが次の言葉のイメージの扉を開くことで成っているのです。
この仕組みがわかってくると、セリフを覚えるのも、イメージを創造するのもとてもおもしろくなりますよ。

【今日のライブインタラクション】
人間の脳は、その直前のイメージが展開する連続である。

To Bait Fish Withal

To bait fish withal.

Shylock answers to the question how he is to use the flesh of Antonio.

Savage!!

He continues.

“If it will feed nothing, it will feed may revenge.”

The word “feed” is drawn from the image of baiting.

Shakespeare’s words are born from the former words.
An image continuously produces next image.

When you know this rule, it will become much easier to learn the lines and produce images.

++ Live Interaction of the Day ++
Human brain produces images from the one before.

「最近どう?」シェイクスピア風

私たち、友達や知人と出会うと、最初の挨拶に続けて「最近どう?」
とか、「どうしてる?」と尋ねますよね。

シェイクスピア風に言うと

“What news?”

『ヴェニスの商人』でも頻繁に登場します。

“Now what news on the Rialto?”

「リアルト橋(市場のこと)では何か変わったことはあるかい?」

“How now, Shylock, what news among the merchants?”

「ようシャイロック、どうした、商人たちのニュースでもあるかい?」

などなど。

【今日のライブインタラクション】
声に出して使ってみよう、What news with you?