太田川の見えるお部屋をとのリクエストにしっかり答えていただきました。ありがとうございます。
広島市の夜景。
かつてここが全く何も無くなってしまっていた、人間が蒸発してしまっていた、それが雨になってしまった。
上層階のしっとりした良いお部屋です。
ここには明日8月6日の式典に向け、著名人の方々も。
『私は太田、広島の川』は2017年に広島公演をしています。
その時の出演者が、今回、夜に会ってくれました。
このうちの数名は、2018年11月1日からの池袋公演にも参加してくださいます。
背景にあるのは、広島公演での劇場となった建物。
なんだかお分かりですか?
あの日を生き延びた旧日銀広島支店の建物で、いまは世界遺産に登録されています。
あの中でも大勢のかたが亡くなりました。一瞬で。
笑顔の裏にあるのは、辛い歴史と悲しみです。
でも、笑顔を支えるのは強い意思と生きる力です。
では、美味しいご飯を紹介しましょう。
お好み焼きはもう食べましたか?と連れて行っていただいたのが、こちら、鉄板焼きの弁兵衛。
まずはこちら、広島牡蠣プリプリのバタ焼きです!!
それからオススメと言って注文してくださったのがこちら。
目玉焼きとウニとほうれん草の焼き物。にんにくバターのパンに乗せてガバッと行きます!
そして待ってました、広島風お好み焼き。
これぞ本物!のうまさでありました。
もうさすがにお腹いっぱいです、のときに、この牛のもやしとネギの焼き物。これもたしか、なにか特別な部分の牛のはずですが・・・
・・・うっかり忘れてしもうた。
ということで、明日の8月6日を前にして、清らかな広島の街は更けゆくのであります。
実は広島市内にはいくつも碑がありまして、平和公園のみならず、それらの碑すべてにゆかりの方々がいらっしゃるわけで、今夜は9時を回ったところですが、すでにそれらの碑に献花・献水・読経等が各所で始まっています。
ことに献水が重要で、体内まで一瞬にして火が通ってしまい重度の熱傷を負ったかたがたが水を求めて亡くなったことから、お水を心ゆくまで味わってください、との思いを込めて、お水を差し上げるのです。
私は太田、広島の川の精霊として、水を分配する役割でもあるわけで。
あの日、「水を配る」という仕事ができなくなってしまった太田川の無念もいかほどか、と、あの日に思いを馳せて床につきます。
皆が笑顔なのは、私たちは笑顔で元気で平和を繋いでいきますという想いと信念を持たずには、ここにはいられないくらい、辛いからなんだと思います。
今回ご一緒したひとりが、
「明日の式典は、お席が無かったら、どうぞ遠慮せずに関係者席へ行ってください。わたしたち、日本国民全員は関係者・親類縁者だと思っておりますから」
とおっしゃっていたのが、強く心に残っています。
なので、私も笑顔でお写真を撮りました。
続く第6話は、いよいよ8月6日の式典と「ヒロシマ」の模様をお伝えします。
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