シナゴーグ:最後の拠り所

『ヴェニスの商人』の悪役シャイロックはユダヤ人。

シェイクスピアのいた時代、ヴェニスはとても自由な共和国でした。
何をするにも自由。
キリスト教国であるのに、飲酒や売春もあけっぴろげに自由だったので、外国人も大勢住みにやってきました。

けれどユダヤ人だけは、特別居住区ゲットーに押し込まれたのです。

ゲットーは門で区切られており、その門は日の出と共に開かれますが、日の入りと共にガチャンと鍵をかけられ、ユダヤ人は狭くてゴミゴミした小さな居住区に閉じ込められてしまいます。

なんと辛い暮らしでしょう。

彼らにとっての心の拠り所は、信仰。

祈りを捧げる場所のことをシナゴーグと言います。


写真の左上のドームがそれですね。

シャイロックは、娘ジェシカに裏切られ、アントニオの船が難破したことで貸した大金が戻らなくなった二重苦に落ち込んだ時、「シナゴーグへ、シナゴーグへ行こう」と繰り返します。

祈るしかなくなってしまったのですね。

【今日のライブインタラクション】
あなたの心の拠り所はなんですか?


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