内田稔・新村礼子のお別れ会

私が日本で初めて演劇界に入ったのは、劇団昴からでした。

イギリスから、ポッと日本の芝居のことを何もわからない若い、ロックな、派手な女がやってきた、というので、かなりかなりかなり異色だったろう、私です。

それを、内田さんは、本当に優しく励まし、常に温かい目で見守ってくださいました。

演劇への情熱と愛と向上心と努力。
それを内田さんから受け継いで、これからも精進していきます。

内田さんが亡くなられて、先に亡くなっていた奥様の新村礼子(これまたすんごい女優!。日本のジュディ・デンチだった)さんのことも合わせて、お別れ会が開かれたのが、6月のこと。

 
おわかれかいだったこともあり、あまりはしゃぐ場ではなく、一緒にお写真を取れなかった方もたくさんいますが、こうやって眺めると、わたしは本当に多くの劇団昴メンバーに助けられてここまで来たのだなあ、と感無量です。

お写真掲載。

『花嫁付添人の秘密』ナオミ、『夏の夜の夢』ヘレナの湯屋敦子(真ん中)、『何がすごいの?シェイクスピア』パックの落合るみ。二人とも私のラッキーアイテムです。
劇団昴のディートリッヒ小沢寿美江は『ドリー・ウェストのキッチン』リマ。私の憧れの女性、理想とする女優です。吉澤恒多は私のシェイクスピア遊び語りシリーズにも。最近、売れてきて嬉しい。
斉藤譲は私が初めて昴で通訳・演出助手でついたシェイクスピア『お気に召すまま』でエイミアンズとしてギター抱えて歌った素敵な役者。ミュージカルももってこい。『何がすごいの?シェイクスピア』では女装してヘレナ。これがぴったりで。もう・・・ 横の男性は、私が昴に入る前にいらしたかたのようです。

ハーフムーンシアターでの『ニープタイド』でご一緒した原知佐子。東京芸大で恐れ多くも同僚となった実相寺昭雄さんに「うちのちーをよろしく」と言われてびっくりした。実相寺さんの奥様で大女優です。かっこいい。
同じく『ニープタイド』でご一緒した、中村まり子ちゃま。この二人は強く愛らしく演劇バカであることを教わっております。

向かって右が坂本岳大。演劇学校時代に、各組で何か物語を作品にするプロジェクトをやったら、『セロ弾きのゴーシュ』の、なんとセロをやって、ものすごく面白くて良いセンスしてると思った。シェイクスピア遊び語りにも出てもらっています。 中の女性は、いま、サザエさんのふねの声をやっている寺内よりえ。『アルジャーノンに花束を』でご一緒していますが、本当に勉強熱心で優しくて、素敵な人です。 私お隣のおじちゃんは、チェーホフ『結婚の申し込み』と『何がすごいの?シェイクスピア』に出ていただいた岡田吉弘。味があって、本当に面白い。いや面白い。お嬢さんは舞台美術家で、私の作品もいくつも手がけてくれました。
ダンディ田中正彦。三輪えり花のデビュー作『フィリプの理由』、『ドリー・ウェストのキッチン』、『アルジャーノンに花束を』そして紀伊國屋演劇賞(主演女優賞)受賞作品『マレーネ』まで私の作品には欠かせない盟友・名優です。

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