シェイクスピアはバカが好き

世田谷パブリックシアターに、シェイクスピア作の喜劇『お気に召すまま』を観て来ました。

私の上演するシェイクスピア遊び語りでも必ず冒頭で使うフレーズ
All the world’s a stage
「この世はみんな、一つの舞台」
という名文句が含まれている作品です。

演出・翻訳の河合祥一郎もやはりこの文句がお気に入り。
舞台の冒頭で、Lutherヒロシ市村に歌わせながら登場させ、
それを使ってほかの役者たちを登場させるという粋なプロローグをつけて開幕します。

プログラムにもありましたが、この作品にはたくさんの「おバカさん」が登場するのです。
そして、河合さんは、
「バカを楽しめ」
という意味のことをプログラムに書いてらっしゃいます。

そう、シェイクスピアはバカが好き。

Lutherヒロシ市村は、シェイクスピア遊び語りシリーズに出演するようになってからシェイクスピアの演技を身につけて来たオペラ歌手。
三輪えり花以外の演出家に正式に依頼されてのシェイクスピア作品ということで、満を持しての出演です。
さっそく知らない方々のブログやツィートで好評を得たようで、遊び語り主宰としても、ホッとしています。

世田谷パブリックシアターは完売だそうで、来週からのさいたま芸術劇場へ、ぜひ行って観てくださいね。
お申し込みは、三輪えり花まで、このメールに返信してくだされば、ルーサーさんと河合さんにお伝えします。

さて、今日の『ヴェニスの商人』は、モロッコ王子に続いて箱選びに登場したアラゴンの王子のセリフです。

金の箱の文言、憶えていますか?

「多くの男が欲するものを得るだろう」です。

アラゴンは、金の箱をみて、こう言いました。

“That many may be meant
By the fool multitude”

「ここで言う「多くの男」とは、大バカどもの集合体のことだな」

アラゴン、よくわかってますね!

【今日のライブインタラクション】
自分のバカな点をちょっとリストアップしてみよう。


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