「お前を探すために二十人も差し向けたんだぞ」
“I have sent twenty out to seek for you.”
ヴェニスの商人アントニオが、仲間に言う台詞です。
なぜに二十人?
二十という数は実はシェイクスピアではよく使われていて、『お気に召すまま』でも、主人公が恋人に向かって「あなたが二十人いても嬉しい」
と言います。
いつも翻訳で、あるいは演出で、なんで二十なんだろうねえ、と不思議でした。
そう思いながら、ここのところ読んでいる、シェイクスピアと同時代人フランシス・ベイコンの『The Advancement of Learning 学問の進化』を原書で読んでいると、なぜか、キラっと閃きました!
当たっていようがいまいが、きっとこれだ!
Twenty is plenty.
二十は twenty
たくさんは plenty
音が似てません?
もしかしたらシェイクスピアの時代、「たくさん」という意味で「二十」を使ったのではないかと。
【今日のライブインタラクション】
何気なく使っている言葉の隠れた意味に気づいてみよう
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