もしも運が味方になれば

昨夜はかわいいお客様が洗面所の天窓に。

ヤモリ君です。お写真が苦手な人がいるかもしれないので、ブログのほうにのみ、お写真は掲載しますね。

さて、親から逃げ出したいジェシカちゃん。

シャイロックがキリスト教徒たちの家に食事に出かけた今がチャンス!

出かけた父親の背中に向かって、こうつぶやきます。

“Farewell, and if my fortune be not cross’d,

I have a father, you a daughter, lost.”

「さようなら、もしも運命が裏切らないなら、

私は父を、あなたは娘を、失うのだわ」

この原文の文法は、教えてもらわないとちょっとわかりづらいですね。

1行目。

Cross は、もちろん、十字架が元々の意味でして、そこから願いが叶わないこと、邪魔されることを意味します。

私は、イギリス留学時代にこの言葉を知ったので、現代語のスラングだと思っていました。

シェイクスピアの時代から、この意味で使われていたのですね!

2行目。

I have lost my father. の、語順が変化したものです。

これを、文法的に論理的に考えたり、韻を踏む「ために」入れ替えた、と考えるのは学者の仕事。

わたしたち俳優は、ジェシカのように、ポツリ、ポツリとこの語順で単語を言ってみましょう。

ジェシカの気持ちが見えてきます。

I have a father (私には父がいる)

, (一呼吸置いて、父がいることを味わう)

You a daughter (あなたには娘がいる)

, (一呼吸置いて、父との関係を考える)

Lost(完了形の単語を使うことで、それらの関係がすべて消えて無くなることを実感する)

いかがですか?

ジェシカは文法学者でもないし、今ここで韻を踏もうと思って詩を作っているわけでもありません。

早口でまくしたてず、こうして一単語ずつゆっくり言うことで、ジェシカが、父親との関係をあらためて見つめ、その結果、lost を選ぶ感じがしませんか?

【今日のライブインタラクション】

目についた台詞を、いつもよりゆっくり、味わうように言ってみよう。

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