楽天的な時の台詞

某女子大学で集中講義。泊まり込みで、『ヴェニスの商人』のポーシャがらみの場面を使い、エリカ・ミワ式演技術を教えています。

ヴェニスの商人アントニオは、お金を期日までに返せなかったら、利子を金ではなく身体で払うことに同意します。

つまり、シャイロックはアントニオの身体の肉500グラムを、どこでも好きなところから切り取って良い、という約束を交わすのです。

心配する親友バッサニオにアントニオはこう言います。

“Come on, in this there can be no dismay.”

「来いよ、何の心配も要らん」

Come on は、「来いよ」でもあるし、「いい加減にしろよ」という態度や気分を示す言葉にもなります。

塞ぎ込んで登場したアントニオですが、親友バッサニオのために一肌脱げるとなって、途端に楽天的で明るくなりました。

【今日のライブインタラクション】

上記の英語を言ってみよう。

追申: プロの演技者用に、この場面の英文から読み取れる二人の心理を解説しました。

http://elicamiwa.com/blog/2018/08/02/couplet-shakespeare-j/


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