舞台での身振り手振りは大げさで、リアルじゃない。
現実のスピーチで使えと言われるけど不自然になり、使うと大げさな気分になる。
では、身振り手振りは何のためにあるのでしょう?
前回までのレッスンで、他者の身振り手振り、自分の身振り手振りを観察してみましたね?
(過去のレッスンはこのブログから)
すると、私たちは日常の会話ではかなり気楽に大きく身振り手振りを使っていることがわかります。気を許すほど、身振り手振りが大きく頻繁になることもわかりましたね?
どうしても相手にわかってもらいたい時、身振り手振りを私たちは使います。
私たちが自分の脳内を整理するためにも使っています。
何か単語を忘れた時も、どういう言い方をすれば良いかを考えるときも、言いたいことやビジュアルの「なんとなく」は脳内にあるのに、単語や言い回しを思いつかなかったり、工夫している時、身振り手振りが生まれます。
つまり、身振り手振りというのは、言葉になる直前の脳の働きがそのまま発露しているものなんです。
私は、自分の考えは手のひらに乗っている、と捉えています。
手のひらには、目には見えない「考え」が乗っている。
手のひらにそれを乗せながら、その話をするのです。
あなたが話したい内容、伝えたいものを、ただ脳内に思い描いてごらんなさい。
それから話し始めるのです。
そうすれば、実に自然に身振り手振りを使うことができます。
日本人社会ではなく、国際人が多い舞台では、とても必要な身振り手振り。
大げさなことをしているのではなく、日本社会では抑圧されている自由さを取り戻して「自然」でいられることを謳歌して使ってください。
【今日のライブインタラクション】
手のひらに考えを乗せて喋ってみよう
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