舞台での演技 ステップの数(続編)

舞台上で足音をさせない。
オペラやミュージカルでは音楽の邪魔になるから。
台詞劇では場面に集中できなくなるから。
ではいったいどうやって?
靴の裏に吸音材を貼るのも良いでしょう。
でも、演者が踵からカツカツ着地する歩き方しかできないと、ハイヒールや硬い革靴は本当にお手上げです。
足音を立てない歩き方はぜひマスターしてください。
とはいえ、私がここで言いたいのは、歩く足音以上に、演技をしている最中の足音です。
先日の東京芸大での演技発表会は、コメディの場面が題材でした。
登場人物は、慌てふためいていたり、早く部屋から出て行こうとしたり、それを止める人がいたり、引っ張って行こうとする人がいたり。
さあ、こんな場面で足音はどうすりゃいいの?
舞台上で踏む歩数を調整すること。
歩数が少なくても舞台を広く使ったり、登場人物を大きく見せたり、様々な表現ができるのです。
相手と喋るとき、足を前後に開いて立っておけば、足を踏み変えなくても、体重移動だけで、かなりたくさんのことが表現できます。
ぜひお試しあれ。
次回は、足の置き方。こちらから。
【今日のライブインタラクション】
前重心と後ろ重心とで、気分はどう違いますか?

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