冬を脱皮して春へ

春分の日だというのに東京は雪です。
 
新しいものを迎える時、それまでの服を脱ぎ捨てるのは樹木の定め。
その際、こうして冬の雪が戻って来て春を脅かすのですが、春はそれに負けて、「ごめんなさい、もう春になるなんて馬鹿な真似はしません」と言うでしょうか?
先日、お誘いした、6月にシェイクスピアの舞台に出てみませんか、という投稿に、たくさんのかたからお問い合わせをいただきました。
その中から厳選に厳選を重ね、チーム参加者が決定しました。
演技経験とは関係なく、意気込みを明確に表明してくださった方達で構成します。
お問い合わせいただいたみなさま、ありがとうございます。
周りの人や自分のそれまでの常識が、新しいことへの挑戦を引き止めることがありますが、このチームの人たちは、それを乗り越えて参加を決意しました。その勇気に敬意を表します。
新しくなる時、必ず、そこに、あなたを引き止める強い力が働きます。
ことに親しい人やファンからの力が強いことがあります。
反対意見が強い時ほど、もしかしたらそこにあなたのブレイクポイントがあるかもしれません。
そんなとき、あなたのとる道は二つ。
・反対意見を飲む(相手に負ける)
・自分の道を行く(相手と喧嘩別れする)
・・・とおもいますでしょう?
違うんです。
反対意見を飲むことは、必ずしも負けることではないのです。
反対意見をその場では飲んでも、別の場所で、別の機会に、「なにくそ」とまたトライすれば良いのです。
よく、「失敗は、成功したら失敗とはいわず、実験という」とか「達成をあきらめた時が失敗である」といわれます。
その通りで、たとえば私も、留学を考えていた学生時代、「留学なんてできっこないよ、ただの夢!」とか「〇〇に入ってみたい? できっこないよ、諦めな」、演出家になってからもアイディアを出すたびに「それは難しいな(諦めて)」と、言われ続けて来ました。
案外、へなちょこな三輪えり花は、その場では凹みます。
相手と喧嘩するのも疲れるので、なんとなく「わかりました」となって一旦、引きます。
が、心の中では、でもそれがやりたい・必要だ、という強い思いがより鍛えられ、なぜ相手はそれを無理だと思うのか原因を研究し、ではどうしたら実現できるか、とより深く考えるようになり、結局、実現をしてきています。
悪意なく足を引っ張る人がいる時、その人に感謝こそすれ、恨む必要は全くありません。
その人は、良かれと思ってやっているわけです。
それが人間の行動原則。この原則を知らないと、行動を引き止める人すべてを恨んで生きることになってしまいます。
反対意見にも必ず一理あります。
それを素直に受け入れましょう。
そのうえで
反対する人から離れるのは、全く構いません。
離れてさっぱりして、その人のことを忘れて、自分のやりたいことを追求していけば良いのです。
同時に、離れて行く人がいるのも気にしなくて良いのです。
ポイントは「悪意なく」という点と、「反対する人のことを忘れて」という点です。いつまでも「あの人のせいでこれができなかった」と恨み節でいては、せっかく離れたのにいつまでも「あの人」の呪縛の下にいることになってしまいます。
春分。
冬の引きもどしに怯えることなく、こういうものなのだ、と受け入れて、前を向きましょう。
【今日のライブインタラクション】
前を向こう
#ヒューマンネイチャー
#行動心理
#ライブインタラクション

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